2014年11月30日日曜日

旅!松山までの道のり ~番外編 なぜ松山へ?のお話②~

網膜色素変性症。

その病を受け入れ、今はどっしりと生きている、友人JO(ジョー)。

東京でも福祉関係の仕事をしていたJOは、松山でも社協に入り、日々奮闘中です。

そして、すごいなと思っちゃうのだけど、自分と同じ病気の方々のボランティアをしています。

JRPS(日本網膜色素変性症協会)えひめ支部。

その月例会の取り仕切りをしています。

去年、そこに朗読をしに行くよ!という話をして、今年の月例会にJOが組み込んでくれました。

勿論、ボランティアとしての参加、十分なギャランティーを頂けるわけではありません。
(それでも、予算を組んでくださったことが、今、とっても感謝なのですが。)
だったら、楽しみながら行くよ!

と提案し、今回、カブで松山に行くことになったのでした。

この病気になられても、視力がまだあったり、まったくなくなったり、症状は色々のようですが、最終的には見えなくなる方が多いような印象でした。

ヘルパーさんを含め、4,50名の方が集まったでしょうか。

普段は、映画の上映を音声で楽しんだりされるそうですが、朗読は今までなかったようです。

私は、90分の時間を頂き、30分の簡単なヨガタイム、そして、60分の朗読をやらせて頂きました。






 
朗読は、笠岡と同じく、浅田次郎さんの『ピエタ』です。
普段は、どちらかというとあたたかい目で見守られてしまうような年配層の皆さんでしたが、さすがに耳が担う感受性のアンテナが感度抜群だからか、初めての朗読会だからか、はたまた皆さんの心がきれいだからか。
凄い集中力で、味わってくださり、最後は声が漏れるほど泣いてしまう方もいらっしゃいました。


終了後、お互いに誰が来たか知るために『声出し』と言って、お一人ずつマイクで自己紹介をします。
その時に、自然とお一人ずつ、感想を言ってくださいました。

『涙でぐしょぐしょになてしまった顔を見られるのがお恥ずかしいです』
『知らない間に流れるギターの音色も素敵でした』
『次回はぜひご主人と一緒に来てください』
『言葉が生きていました』

などなど、こちらも嬉しくなる感想を沢山頂きました。

やっぱり、このような嘘のない感想が一番のギャランティーです。

いつか、見えなくなるかもしれないJO。
そして、見えなくなっても、毅然と暮らしていらっしゃる、JRPSえひめ支部の皆さん。

この皆さんにお会いし、私が大好きな作品を、全身全霊でお届けすること。

それが、今回の旅の、最大の目的でした。

お会い出来て、嬉しかった。
ここまで来れて、嬉しかった。

そして、とっても優しい心を沢山いただきました。ありがとうございました。


きっときっと、また来させてください(^^)。

会場入り口で出会った、素敵な言葉で今日のブログは〆ます♪





0 件のコメント:

コメントを投稿